コーヒー健康事典

新鮮なコーヒーの体への効果効能(ききめ)を記述

五十音順です。

珈琲の歴史は薬から始まりました。

ヒトの細胞には脂質(脂肪)が多く含まれ、この脂質が酸素と結びつきできる「過酸化脂質」については、老化やガンとの関係が指摘されています。珈琲は抗酸化成分を多く含み糖尿病やメタボリックシンドロームの予防にも効果が認められております。
焙煎後時間がたって酸化が進んだコーヒーでは効果はありませんから焙煎したてで新鮮であることが大切です。付録としてコーヒー用語辞典も付いてます)
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か ♪肝臓を守る効果があります

肝臓のγ-GTP(ガンマGTP)という酵素の出方を測定すると、アルコール性肝障害の指標になることは、すでにご存知かもしれません。 お酒を飲みすぎたり、肥ったりすると、この数値がテキメンに跳ね上がります。ところが、コーヒーの愛飲者はこのγ-GTP(ガンマGTP)という酵素の出方が飲まない人に比べてグッとすくなくなるという調査結果が発表されています。 この調査は、九州大学の教授が実証されたものですが、あるグループ(年齢40歳〜69歳までの肝臓に疾患がなく、肝機能の検査で異常のない範囲の方)12,000人を対象に行われたものです。 このグループ全員に日本酒で約1合強(とっくり1本)のアルコールを毎日飲んでいただき、γ-GTP(ガンマGTP)の数値を測定すると約45単位。 これは、アルコールをまったく飲まない人のちょうど2倍だそうです。 ところが、アルコールを飲んでいても、コーヒーを1日に1〜2杯飲むと数値は約40単位に下がり、2〜3杯飲むと、さらに35単位下がり、5杯以上飲むとグングン下がって30単位になることがわかったのです。
もう一つ、アメリカのクラッキー博士とアームストロング博士が共同で研究された「コーヒーが肝硬変を予防する可能性」を示すデータによると、コーヒーを毎日飲む人は飲まない人に比べ、肝硬変で入院あるいは死亡する危険性が五分の一に激減するというのです。
このように毎日、新鮮なコーヒーを飲んでると肝硬変の予防になり健康な体でいられることがわかりました。生豆からのコーヒーがもっとも新鮮で健康に効果があります。

か ♪肝臓ガンの予防に期待されています

辻一郎氏(東北大学)らのグループは、コーヒーが肝臓ガンのリスクを低減するという調査結果を発表しています(2005年、日本疫学会)。男女約6万1千人に対して7〜9年間の追跡調査をした結果、コーヒーを1日1杯以上飲む人の肝臓ガンになる危険性は全く飲まない人の6割程度でした。また、厚生労働省の研究班(主任研究者・津金昌一国立がんセンター予防研究部長)はコーヒー摂取と肝臓ガンの発症率の関係をまとめた研究結果を発表しています(2005年)。男女約9万人を対象に1990年から約10年間追跡調査をした結果、1日5杯以上飲む人はほとんど飲まない人に比べ発症率が1/4でした。なにがガンの発症を抑制するのかはまだはっきりとはしていませんが、抗酸化作用のあるクロロゲン酸が抗ガン物質として注目されているのです。

き ♪強心作用があります。

新鮮で健康的なコーヒーは心臓の収縮力を高めることによる強心作用があります。(低血圧を一時的に改善することができます)


く ♪薬として始まったコーヒーの歴史

10世紀ごろ、コーヒーの木はアフリカのエチオピア山中で発見されたと言われます。 そのコーヒーの木になる赤い実を元気の源として食べ、その実の煮汁を眠気覚ましとしての飲み物としていたのがイスラムの僧侶たちでした。 エチオピアでは、イスラムの僧侶とコーヒーの木との出会いについて「イスラムの僧侶が山中でヤギがコーヒーの赤い実を食べて元気に飛び跳ねているのを見たのが始まり」という言い伝えが残っています。 イスラムの僧侶たちにとって、コーヒーは夜通しお祈りするための眠気さましとして、また健康と体力をつける薬として飲まれるようになりました。この飲み物を酒の名前と同じように「カーファ」と呼んだことから現在のカフェとなったのです。 チャウットージー・パゴダ 単に眠気をさますだけではなく、心身ともにリラックスできるコーヒーの効果を聞きつけたイスラム教徒たちが、たちまち庶民の間にコーヒーを広めていったのです。 「コーヒーは滋養強壮に役立ち、飲むと疲労がとれ、しかも万病を予防する」としてその人気はドンドン広まってゆきます。 エチオピアの山中で見つけられたコーヒーは近隣諸国を経て、とうとうヨーロッパ諸国のイタリアからオランダ、イギリス、フランスへ伝わりました。 本来なら迫害される異教徒の飲み物であるコーヒーがヨーロッパで普及したのは、飲むと頭がすっきりするなどの作用や循環器系にも効果がある飲み物だということが解ったからだとされます。 そしてアメリカへコーヒーが渡ったころには、豆の挽き方やコーヒーのいれかたが開発されて味と香りが洗練されると、薬だったコーヒーは嗜好品として愛飲されるようになってきたのです。

こ ♪口臭を消す効果があります。

コーヒーに含まれるフラン類がニンニクやニラ等の臭いの元を消すことによる口臭予防効果があります。


し ♪「上部消化管がん」の危険度が低下します。

男性では「食道がん」、女性では「胃がん」において目立った成果をだしています。
コーヒーを常飲しない人が、がんにかかる確立を1とすると、コーヒーを常飲する人は、男性の食道がんで、0.65、女性の胃がんで、0.72と危険度が減っています。

し ♪死亡率(総死亡リスク)の低下が報告されています

2012年、米国立がん研究所から延べ40万人の男女を13年間(最長14年)追跡した調査結果が発表されました。テーマは「コーヒーと死亡率」でした。報告によると、1日4〜5杯のコーヒーを飲む男性は総死亡リスクが12%、女性は16%低下したとのこと。はっきり言って「コーヒー党」の生活習慣は喫煙率、食事の内容、運動習慣とも、お世辞にも良好とはいえなかったにもかかわらず、です。死因別では心疾患、呼吸器疾患、脳卒中、外傷や事故などの死亡リスクが減った一方で、がんは低下しなかったとのこと。具体的な量は男性で、1日1杯飲む人は総死亡リスクが6%低下、2〜3杯で10%、4〜5杯で12%低下。6杯以上のヘビーユーザーは10%の低下。1日複数杯のコーヒーで1割程度は死亡リスクが下がるらしい。1割とはいえ、世界中のコーヒー愛好人口を考えれば影響は凄まじそうです。


す ♪ストレスを取り除く効果があります

コーヒーの「おいしい香り」を嗅ぐとアルファ波が増してリラックスした状態になります。 コーヒーのおいしい香りは、豆を挽くときにでるのはもちろんですが、焙煎(煎ること)するときにでる香りは香ばしくて何物にもかえがたい極上の香りです。焙煎したてのコーヒーなら、その「優しいアロマ」と「おいしい香り」でよりいっそうのストレス解消効果と健康的な癒し効果が期待できます。


た ♪多発性硬化症の予防に効果があるといわれています

米オクラホマ州の医学研究センターなどの研究によるとコーヒーの摂取が難病の多発性硬化症(MS)の予防に効果があるらしいことが分かったそうです。ネズミを使った実験で実証されたというのですが研究者たちがネズミに毎日、6−8杯に相当するコーヒーを与えたところ、MSの発症が抑えられた。共同で研究に当たったリンダ・トンプソンさんは、「このことはMSやそのほかの病気の研究にとって、非常に重要だと思う」と語った。 コーヒーに含まれるカフェインが、DNAの4つの構成成分のうちの一つであるアデノシンがネズミの体内の受容体と結合するのを防止した。アデノシンは、眠りと覚醒に関する生化学的プロセスのコントロールに重要な役割を果たしている。アデノシンと受容体との結合が妨げられると、白血球が中枢神経システムに到達できなくなり、白血球によって引き金が引かれるMSにつながる反応も起きなくなる。 トンプソンさんは、今回の発見がリューマチ性関節炎など他の自己免疫性の病気の研究にとっても非常に重要だとしながらも、「まだネズミを使っての実験段階であり、カフェインがMSを引き起こしやすい人間にも有効かどうかなど、今後研究しなければならないことは山ほどある」と話している。MSは中枢性脱髄疾患の一つの難病で、世界中で約250万人の患者がいるとみられているとのことてす。


た ♪ダイエット効果が期待できます

コーヒーに含まれるカフェインは血流促進作用があり、体の脂肪をよく燃焼させます。コーヒーを一杯飲むだけで、約2分間ジョギングしたのと同じエネルギー代謝があるといわれいてます。
また、カフェインには脂肪を分解する酵素リパーゼを活性化する作用があり、脂肪をより燃焼させやすくするので、運動の20〜30分前にコーヒーを飲むと、カフェインの脂肪燃焼作用が効果的に働くといわれています。
(コーヒーの主成分であるクロロゲン酸がさらにその効果を高めます。)
カフェインとクロロゲン酸を同時に摂取できるのはコーヒーだけです。また、「 浅い煎り」ほどダイエット効果が高いと言われております。
コーヒー豆の種類としては、「マンデリン」が最もクロロゲン酸を多く含んでいるのですが、通常、「マンデリン」は深い煎りで販売されているため、効果を少なくしているようです。ご自分で浅い煎りで焙煎されるとダイエット効果と健康への効果は上がります。


た ♪大腸がんの予防に効果があるといわれています

ビタミンB6の摂取が多い男性と、コーヒーを多めに飲む女性には大腸がんが少ないことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模な健康調査でわかりました。大腸がんは飲酒との関係が深く、研究班は、男女の飲酒量の違いが、食生活による差となって表れたとみられています。この研究は、1990年と93年に、40〜60歳代の男女約10万人を対象に食生活などの調査を実施。その後、2002年まで追跡調査を行い、当時の食生活と大腸がんになる危険度を調べました。その結果、男性をビタミンB6の摂取量で四つのグループに分けた調査では、摂取量が最も少ないグループに比べ、他の3グループは30〜40%、大腸がんになる危険性が低くなることがわかりました。女性では差がなかった。ビタミンB6は、米や魚、ナッツ類に多く含まれており、アルコールによる発がん作用を妨げる働きがあります。

だ ♪大腸菌を減らす効果があります。

寒天培養法による実験で抗菌作用が確認されています。
コーヒーの濃度が濃いほど抗菌効果は増すことも明らかになっております。


ち ♪直腸がんになる危険度が減ります

一日に三杯以上コーヒーを飲む人は直腸がんになる危険度が半減するといわれています。
コーヒーの成分であるクロロゲン酸などに発がん抑制作用があるといわれており、コーヒーは「がん」を予防するいう学説がここ数年つぎつぎと発表されています。



と ♪ 糖尿病の予防に効果
コーヒーがU型糖尿病の発症を抑えるという報告は数多くあります。代表的な報告は次のとおりです。
1.フィンランド国立公衆衛生研究所の健康調査結果

35−64歳の約1万4600人が調査対象で次の結果が報告されています。
1日3−4杯のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少しました。
1日10杯以上飲んだ場合は、女性で79%、男性で55%の減少しました。
以前から3〜4杯のコーヒー常飲者についての報告はありましたが、10杯以上飲んだ人のデータが非常に良好なものであったことが分かりました。コーヒーに含まれているクロロゲン酸が血糖値の調整に間接的な役割を果たしている可能性や、カフェインがインスリンの分泌を促進させる働きを持っている可能性が指摘されています。

2.文部科学省研究班(分担研究者・磯博康大阪大教授)の大規模調査(米国内科学会誌に発表)

日本茶を6杯以上かコーヒーを3杯以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病にかかるリスクが3、4割下がり、太った人で特に効果が大きいことがわかりました。
 88年から90年に、全国の40〜65歳の男女1万7413人に飲食習慣などを聞いた結果です。5年間の追跡調査の結果、なんとコーヒーを、日に3杯以上飲むと、週に1杯以下よりリスクが42%低かったのです。(日本茶では「1日6杯以上」は「週1杯以下」に比べ発症リスクが33%低かった)
 コーヒーと日本茶が含むカフェインを各153ミリグラム、30ミリグラムとして計算すると、1日に305ミリグラム以上のカフェインをとる人は、97ミリグラム未満に比べリスクが33%低く、特にBMI(体格指数)25以上の肥満者では51%もリスクが下がったのです。(BMIは、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割って算出する。)


ど ♪動脈硬化を防ぐ働きがあります

善玉コレステロール(HDL)を増やす作用があり、健康維持に役立ちます。動脈硬化は、低比重リボたんぱく(LDL)が過剰になり血管内に沈着し、その結果血管内を狭め、血流障害が起こることが原因とされています。これを防ぐには、高比重リボたんぱく(HDL)という善玉コレステロールを増やすのが最も効果的とされています。
ドリップコーヒーを培養したヒト肝細胞に加える実験の結果、肝細胞でのアポAI(HDLの主要なたんぱく)が増加することが確認されています。

に ♪大切なビタミンのひとつニコチン酸を作り出します。

コーヒーの中にはトリゴネンという成分がふくまれていますが、このトリゴネリンを加熱することで生まれるニコチン酸は人間の体にとって大切なビタミンで、不足すると神経麻痺を起こします。
人間にとって大切なビタミンのひとつであるニコチン酸が健康維持に役立つのです。



の ♪脳神経細胞を活性化させる働きがあります

コーヒーの成分であるトリゴネリンが脳神経細胞の活性化に役立つといわれています。
マウスの脳に直接投与した実験では、特に大脳皮質において
「樹状突起」が形成されていることが推測され、口から投与した実験では、大脳皮質やさらに記憶をつかさどる海馬という脳の部位でも「樹状突起」と「軸策」の形成が促進されていることが推測されております。
このように健康的なコーヒーは今、社会問題になりつつある「痴呆の予防」に役立つ可能性も指摘されています。


ひ ♪ピロリ菌を減らす効果があります

コーヒーの抗菌作用はピロリ菌に効果があることが大学の実験により確認されています。
ピロリ菌は、胃の粘膜に感染して胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こすといわれており、胃がんとも深い関係があると言われています。
寒天希釈培養法の実験ではわずかな量のコーヒーから抗菌効果が出始め、濃度が濃くなるほど効果があることもわかりました。 これには、濃いコーヒーほど有効という結果がでています。

ひ ♪美肌効果があります

美肌づくりの最大のポイントともいえるのが新陳代謝の促進です。
カフェインには毛細血管を拡張し、体のすみずみの血流をよくする働きがあります。また、腎臓に働きかけ効果的に老廃物の排泄を促す効果があります。
ほかにむくみや肌のひきしめ効果もあるといわれており、コーヒーは健康だけでなく美容にも効果があります。


ふ ♪二日酔いの防止効果があります

二日酔いの原因となるアセトアルデヒドをコーヒーに含まれるカフェインは、早く分解してくれます。
二日酔いのときの頭痛は、アセトアルデヒドが主な原因です。この物質を体の外に追い出して脳の血液の循環をよくしてやればつらい頭痛は解消するはずです。飲みすぎた翌朝、頭がズキズキしたらまずコーヒーを一杯飲んでみましょう。

め ♪メタボリックシンドロームへの効果

最近、あらゆる病の原因として注目されているメタボリックシンドローム(内臓の周りに脂肪がたまる内臓脂肪症候群)。動脈硬化や糖尿病だけでなく、胃がんのリスクも高まることが、東大腫瘍(しゅよう)外科の北山丈二講師らの研究でわかりました。メタボリックシンドロームが心配な方がコーヒーを飲むときに、まず気をつけなければならないのは、夜寝る前に缶コーヒー、それも砂糖が入ったものを飲んでいないかです。調査ではこれがメタボリックシンボリックには一番良くないということです。健康的なコーヒーは、もともと、中に含まれるカフェインが血流促進作用があり、体の脂肪をよく燃焼させます。 ですから、砂糖やミルクを加えなければ、メタボリックシンドロームの改善には有効な健康的な飲み物です。コーヒーの主成分であるクロロゲン酸が効果を高めます。とくに強調できるのは、 カフェインとクロロゲン酸を同時に摂取できるのはコーヒーだけだということです。 これが飲み物でとくにコーヒーが健康に良いといわれる理由です。

 
め ♪めまいや立ちくらみを予防します

コーヒーには、沈静作用、中枢神経を適度に興奮させる作用、心拍機能を高める作用があります。
カフェインには気管支や冠状血管を拡張させる作用があります。


り ♪利尿効果があります

コーヒーが優しく腎臓に作用して、利尿効果を促進する働きがあり、健康を維持してくれます。


ろ ♪老化防止にやくだちます。

コーヒーの成分であるクロロゲン酸は老化防止に役立つといわれております。


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