焙煎機能付コーヒーメーカーのパイオニアはe-CAFE

世界で初めて焙煎コーヒーメーカーを完成させるまでの実話です。


※ カフェックスジャパンは解散となり販売は終了しております。



焙煎コーヒーメーカー発明秘話

焙煎コーヒーメーカーの歴史
製品の詳細とご購入



コーヒー文化の歴史の中で、コーヒーをその都度簡単に生豆から自家焙煎して飲む方法は誰もが考え、世界中の人々が挑戦してきましたが誰も成しえませんでした。それを世界ではじめて開発したのが、カフェックス(現在のカフェックスジャパン)です。その発明秘話を簡単にまとめて掲載させていただきます。


はじめに
もともと株式会社カフェックスジャパンの現在の社長の父である榎本一男氏が無類のコーヒー好きであったところが発端なのですが、発明好きの榎本氏は官庁等から依頼を受け様々な発明品を世に送り出していたのです。
この発明を思いついたのは「家庭で焙煎できて自分好みの特別なコーヒーが飲めないものかなあ。そんなコーヒーメーカーがあれば最高なのに」というあるお客様の言葉から始まりました。
榎本氏は「よしっ、それだ!!」と大声で叫んだのです。今から15年以上前の出来事です。
それから、本格的な焙煎コーヒーメーカーの研究開発に没頭し、朝から晩まで頭の中はコーヒーに明け暮れる毎日でした。


課題1「焙煎」
最初に取り掛かったのが焙煎でした。それまで生のコーヒー豆を見たこともないのに本当に焼けるのか不安な状況でした。コーヒーの生豆は本当にデリケートな為、わずかなことで変化してうまく焼けませんでした。温度上昇、室温管理、そして生豆のもっている水分、また豆を混ぜ合わせた場合など、様々な要因が微妙に作用していたのです。そこで思いついたのが、急激な温度上昇に耐えうる素材の開発でした。それだけに一年以上かかり、この研究はもう後戻りできないライフワークとなるだろうと榎本氏は感じたのです。


課題2「冷却」
コーヒー生豆の成分の中にはタンニンが含まれており、それが水とくっつくと加水分解をおこし、「ビロガロール酸」に変化します。そのため、焙煎してすぐ粉にしてコーヒーを淹れると「青臭い濁った味」がして美味しくないのです。これは豆を冷却すれば美味しくなります。焙煎職人にとっては常識である冷却なのですが、その機能をコーヒーメーカーに組み込もうというのですから大変でした。これを高性能小型ファンを搭載し急速冷却することで解決したのです。


課題3「ミル」
ミルの選択にも相当の苦労がありました。コスト面、稼動時の騒音、顧客満足度、さんざん考えた末、選んだのが「うす式」ミルでした。なぜなら、実験を繰り返してコーヒーの粉が均等に割れ、お湯をそそいだときコーヒーの味に雑味がでない事がわかったからです。


「完成」
ここまでいくつものハードルを越えてきましたが最大の難関はこれまでの部品をどういうふうに組み合わせて機械(焙煎コーヒーメーカー)を作り込むかでした。これには何度も行きつ戻りつの試行錯誤を繰り返し、ずいぶんと悩み苦しみました。それはコーヒーメーカーのボディ本体の大きさ、重さ、コーヒーが出来上がるまでの時間、稼動音の大きさ等々です。これらをまとめあげるのに長い年月がかかりました。そうしてやっと夢の焙煎できるコーヒーメーカーが完成したのです。
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